一方向型段階位置制御機構

その他 | Other

ラチェット機構とゼネバ歯車の特徴を組み合わせた位置制御機構です。

ゼネバ歯車と同じく、下方の原動側の円盤に付いたピンが真ん中の円盤の凹部分に入ることで真ん中の円盤は段階的に動きます。

上部にはラチェットがあり、回転後は次の位置に爪がかかり、逆回転ができなくなります。この時、真ん中の歯車の重心を左側にすることで常に左に回ろうとし、ラチェットが機能するようになります。(GIFでは右側のみ肉抜きしています)

GIFではこの動作を2回繰り返したあと、3回目の動作の時には真ん中の円盤に付いたピンがラチェットの爪(に付いた棒)を押すことで爪の傾きが代わり、逆方向に傾くことでラチェットを解放した状態になります。

原動側のピンが円盤の凹を抜けると円盤の重心により先ほどとは逆方向に回転します。円盤に付いたピンがラチェットの爪(に付いた棒)を今度は反対から押すことで、爪の傾きが戻り、ラチェットが再び機能し始めます。この時、円盤は最初の位置に戻るようになります。

採用する際は、円盤は偏心のみでは回帰に不安が残るので錘などをつけるといいかと思います。例えば10段階の位置制御にすればカウンターもできます。

一方向型段階位置制御機構に使われている機構

ラチェット機構

ゼネバ歯車

一方向型段階位置制御機構と近縁の機構

一方向型段階位置制御機構から派生する機構