前回の続きで今回で終わりです。
ついに、ついに秩序ある無秩序は完成しましたー!
先にツイッターで見た方もいると思いますが、こんな感じになりました。
うーん、滑らかに動いていていい感じです!
動画だとわからないと思いますがとっても軽く回せるんですよ。
ハンドルからかなり減速させているというのもあって、動画だとけっこうせかせか回しています。
これだけ速く回してもこのスピードで開花するのですから、速く回しすぎて故障なんてことは起きないと思います。
イソギンチャクっぽい?…それは僕が速く回してるからですよ〜ハハッ
これは秩序だって?おう!そうだな!
手が綺麗?ありがとうございます!ありがとうございます!
とまあそれは置いといて、こうしてみると全体のバランスがとても気に入っています。
5つの花がそれぞれの方向を向いて配置されて、花だけでなく右側には大きな歯車があって、左側には傾いたフレームが見えます。左右対象でなくてもどこかバランスの取れていて、これが動くなんて初見殺しですね。自画自賛ですな。
この作品は見た目以外に語るところが特に無いのですが、ちょっとだけ書きます。
今回の作品は、実はそんなに難易度は高くないのです。
時計を設計する場合、重要になってくるのは「各歯車の減速比」や「機構どうしの同期」です。
同期というのはタイミングってやつです。
今回のは手回しのからくりなので時計ではないです。さらに無秩序がテーマですから、各機構の動作タイミングはバラバラの方が望ましいのです。
合わせるのとバラバラにするのとではバラバラの方が設計しやすいということですね。
でも、バラバラにしたら全部設計しやすくなるというとそういうわけでもないです。
バラバラ最大の難関は「軸と面の傾き」です。設計が生業の方でなくてもわかると思いますが、三次元空間に自由に配置された歯車を機能させるのは少々骨の折れることです。
傾いた歯車どうしを結んだ後はフレームの作成です。フレームの作成の方が難しいですね。
全てのフレームは地に足がついていないといけません。
歯車をかいくぐりながら逃げ道を探します。
また、加工の特性上、フレームの組み方は垂直にしか嵌め込むことができないんです。
この点については3回目の記事で書いてます。
と、そんな感じの設計でした。
製作の一連の流れについては今度動画にまとめてUPします。。
ツイッターで拡散して、いろいろなコメントをいただきました。
小さい歯車は速く回るのを社会に当てはめる人、バラバラな歯車たちが花を咲かせることを社会に当てはめる人、下からエネルギーが伝わることが本物の植物と同じと考えた人、名前しか気にならない人、みんな違ってみんないいっすね。
製作者本人としては機構のことしか考えてませんから作品の価値を再認識しました。
あ、この記事のトップ画像は僕のお気に入りです。待ち受けにすると多分いいことあります。
以上で秩序ある無秩序の製作を終わります。
(2/29追記)
製作動画を作りました。みてね