ゼネバ歯車を複数用いた分岐機構の例です。
レシピ
ゼネバ歯車は等速回転を断続的な回転に変換することができる機構です。
ゼネバ歯車をからくり内部に使うことで、
様々な動作タイミングをコントロールすることができます。
#2は、そのゼネバ歯車を複数用いた組み合わせ例です。
5つのゼネバ歯車の従動歯車がありますが、原動歯車は統一されています。
5つの従動歯車は原動歯車のピンがスロットに入ることで回転するので、
ピンの回転に沿って、1つずつ回転→停止をするようになります。
この機構の派生としては、ピンを2つ、3つ用いる機構も考えられます。
その場合は回転を伝える回数が、原動歯車1周のうちに2回、3回発生することになります。
ゼネバ歯車を設計する際の注意点ですが、
原動歯車と従動歯車の回転を伝達する時間が短いと詰まりが発生しやすくなります。
これは、摺動部(停止中)の従動歯車を保持する部分の面積が物理的に少なくなるからです。
クリアランスが悪い方向に影響しやすくなります。
また、従動歯車を複数用いる場合は干渉にも注意してください。
見えにくい部分は3Dモデルで確認してください。