輪列図の小話。主の場合。
輪列とは、歯車の一連のかみ合わせのことです。基本的には、錘(おもり)やゼンマイなどの動力源から、力を長く弱くするするように歯車をつないでいきます。
例えばこんな感じ。

原動側には大きい歯車、従動側には小さい歯車をつなぐことで、だんだんと力を長く弱く変換していきます。
これ、絵に書いてかみ合い方を記録していってもいいんですけど、歯車の数が多くなってくると非常に煩雑していくので、こういう時に輪列図(名前は適当です)を書いていきます。

輪列図の書き方
ここで言う輪列図は勝手に考えたものなので特に書き方に決まりはないです。
僕の場合は、直径(または歯数)を四角で囲み、「=」と「ー」を使ってつないでいきます。
結合されている歯車同士は「=」で記入、かみ合いでつながっている歯車同士を「ー」で記入していきます。

例として「振子飛球の置物」の輪列図を書いてみました。
ゼンマイから直径50mmの歯車を介して、直径32mmの歯車を通り、直径9mmの歯車につながる…という感じで見ることができます。
こうして記入していくと、大量に歯車を使う場合でも後から確認がしやすくて便利だと思います。

輪列図での回転数の計算は、速度に原動歯車の直径を掛け、従動歯車の直径で割ることで求められます。速度伝達比(減速比)の場合はその解を逆数にしてください。めっちゃ簡単だと思います。