先日のメイカーフェアで色々な人と話を聞くとやはりfusion360ユーザーが多い印象でした。
んで、Rhinocerosユーザーは話した人の中では全体の1割くらいだったかなという感じでした。
学生時代から使っていたこともあり、僕はRhinocerosユーザーなのでここはひとつ、Rhinocerosを使って歯車とかを作るのとか書いていきます。
Rhinocerosとは
ライノセラスと読みます。3次元CADソフトです。建築関係だとRhinocerosを使うという話をよく聞きます。慣れもありますが個人的にはfusion360より扱いやすいです。
リンク貼っときます。
あ、Rhinocerosは有料です。でも評価版が無料で90日使うことができるので一度試してみてもいいんじゃないでしょうか。
学生の方は安く買えるので学生のうちに買っておくのもいいかも。
Rhinocerosの画面です。色とかサイズとか色々変更してますが基本的にこんな感じの見た目です。
左上がツールアイコン、左下がOスナップという線を描いたりするときに補助となるやつ、右下がレイヤーです。
使い方
線を引く時は、左上のツールからへの字のアイコンを長押しして「線」を選択します。
もしくは「line」とキー入力します。(Rhinocerosは全てのコマンドをキー入力で動かせます。)
あとは適当に線の始点と終点をクリックします。
もしくは座標入力です(0,10とかのXY指定か0,10,7とかのXYZ指定ができます)
こんな感じで線が引けます。
他のコマンドは使っていって使い方を覚えてください。
Rhinocerosはコマンドがたくさんありますが、全てを覚える必要はありません。
目的の形状を作成するためのルートが色々あるような感じです。
歯車作る
歯車の作り方ですが、Rhinocerosにはfusion360のように歯車を作成するアドインがありません。(本当はあるのかも)
なので、歯車の形状も自分で描く必要があります。
…と聞くと非常にだるいですが、小原歯車工業さんの歯車計算ソフトを使うと楽できます。
この歯形計算ソフトを使うと好きなサイズの歯形をdxfデータで作成できます。
Rhinocerosはdxfデータを読み込めるのでそのままインポートできます。
ただ、出力されるdxfデータは少々いじる必要があります。(環状配置したり軽いデータにしたりなど)
あ、これ使っていいですよ。モジュール1の歯形形状のデータです。
入っている歯車のサイズは僕が使ったことあるものだけです。ご了承ください。
歯車のデータをインポートしてみます。
歯形以外の邪魔な線は削除(delete)するか隠して(hide)おくといいです。
軸穴を描きます。
[円:中心、半径指定(circle)]を選択して中心座標を選択(もしくは0を入力)して3とか適当に径を指定します。
歯車の曲線とさっき描いた円を選択します。選択はShiftキーで複数選べます。
そしたら押し出しコマンド(extrude)を選択して5とか厚さを入力すると歯車が出来上がります。
と、こんな感じになります。
Rhinocerosには良くも悪くもオブジェクトの履歴や拘束がありません。
なので、歯車の形状をカスタムしやすく、データが煩雑しにくいと思います。
また、Rhinocerosにはレイヤーがあります。
レイヤーを使うことで大量の部品を管理したりすることができます。
部品の移動も簡単なぶん、データを知らないうちに動かしてたなんてことには注意してください。
Rhinocerosは他にも機能がたくさんあるので調べながら使ってみてください。
余談ですが、当サイトの機構紹介はモノクロのものは全てRhinocerosで描画しています。
もちろんRhinoceros単体にはアニメーションをする機能はありません。(有料のプラグインでありますが)
じゃあどうやって作ったかというと、
コマ撮りだよ!
以上Rhinocerosのさわりの紹介でした。