#4 (排他的論理和機構)

カム | Cam

#3の論理和の機構に引き続き、排他的論理和の機構です。

レシピ


排他的論理和とは、2つの入力が異なる場合に「1」を返す論理回路です。
今回は2つの入力として2枚の板カムを用意し、UPを1、DOWNを0とします。

2枚の板カムのうち、奥側から説明します。

板カムから従動節へ接触するピンをたよりに情報が伝達されます。
板カムの従動節には支点のカム側と反対側にピンがあり、カム側のピンはUP/DOWNを入力のまま出力し、反対側のピンはUP/DOWNが逆転(=NOT回路)します。

手前側の板カムでも同じ仕組みですが、こちらは節が途中で分かれており、
入力が最初の段階で逆転しているのがわかります。
すると、カム側のピンはUP/DOWNが逆転し、反対側のピンは逆転の逆転となり入力と同じ出力をします。

その後、2つずつ、計4つのピンから上方向に力を伝えていくことになります。

次に行われるのは2つのピンの論理積です。

論理積は#3の論理和とほぼ同じで、節同士の接触方法が異なるだけです。

ピンの下側から錘を利用し常にどちらかのピンと接触するようにします。

錘とつながったリンクを論理積節と呼ぶと、論理積節は2つのピンがUPになった時だけUPを出力することができます。

2つのピンがUPになる状態とは、カムからの入力が異なる時だけです。

2つのピンがUPになると、逆側の2つのピンはDOWNになるわけですが、最後に論理和の機構を加えることによって、どちらかの論理積節がUPなら1を出力することができます。

見えにくい部分は3Dモデルで確認してください。