電動式ゼンマイユニットについて

コラム | Column
電動式ゼンマイユニット【3Dプリント用STLデータ】 | からくりすと 販売ページ powered by BASE
タミヤのギヤボックスを使った電動式ゼンマイのSTLデータです。これはゼンマイが緩んだ時だけモーターが作動し巻き上げる機構です。自作の機械式時計に組み込むことで電動化が可能になります。ACアダプターにより電源を供給させることでゼンマイの巻き上げが不要になる時計を作ることができます。■必要な工具・ドライバー (M2, M3...

ゼンマイユニットは常時自動でゼンマイを巻き上げることで機械式時計を長時間動作させることができる機構です。

本来、脱進機とモーターは相容れないものです。

モーター・・・一定の速度で回り続ける

脱進機・・・負荷を与えることで回転と停止を繰り返し調速する

モーターに歯車を取り付け、直接脱進機を動かすと、モーターよりも脱進機の調速が速ければ止まってしまいます。

逆にモーターの速度が脱進機の調速よりも速いとモーターに負荷がかかってしまいます。

モーターの速度>脱進機の調速にし、どこかで過分の回転をスリップする部分を設けるのも、長期的な動作には適していません。

そういった問題を解決するのが電動式脱進機ユニットです。

電動式ゼンマイユニットはデファレンシャルギアを用いることで、ゼンマイが緩んだ時にスイッチが押され、モーターが動いてゼンマイを巻き上げる機構です。

3DP製の機械式時計は長期動作が難しいものが多いですが、このユニットを使うことで電気のある限り半永久的に時計を動かすことができます。