差動機構とは主に自動車などの車輪の部分に使われている機構です。
自動車がカーブを曲がる時、内側の車輪と外側の車輪では進む距離に差が出てきます。
その距離を加わるトルクを使って上手に調整するのが差動機構というものです。
この機構はデファレンシャルギアとも呼ばれ、youtubeにいくつかの説明がありますがこれはすごくわかりやすいと思います。
立体的な差動機構を平面的に考えてみると以下のような感じ。ラック&ピニオン機構が2つ組み合わさったようなもので考えてみます。
このピニオンがそのまま左右に動くと2つのラックもそれに応じて左右に移動します。
片方の動きが停止(=速度0)するとどうなるか。停止しているラックとピニオンの間に回転が生まれ、もう片方のピニオンが倍の速度で移動することがわかります。
片方がゆっくり動けばもう片方が速く。そんなのが差動機構です。
類似の機構
遊星歯車機構なんかはよく似ています。
遊星歯車→ピニオン、内歯車と太陽歯車→ラックと考えると、先ほど説明したものと非常に似ていることがわかります。
あとは不思議遊星歯車機構なんかは差動機構の1つです。
以上で差動機構の話を終わります。