パンタグラフを用いた回転軌跡の拡大の例です。
レシピ
平行リンク機構の派生であるパンタグラフもしくは拡大器との呼ばれる機構があります。
あるジョイント2つのジョイント部分が移動距離のみ変化して同じような動きをする機構です。
以前紹介した機構の中ではマジックハンド機構が似ていると思います。
マジックハンド機構は2つのリンクを動かすことで一番遠く離れたリンクを大きく動かすことのできる機構ですが、Xにクロスしている各ジョイント部分は、それぞれ「移動距離だけX倍違う」という関係があります。
移動距離だけ違うというのは角度は同じということで、1つ目のジョイントが5°傾いた位置に移動するとしたらn番目のジョイントも支点から5°傾いた位置に移動するということです。
マジックハンド機構も拡大器のひとつと捉えることができます。
そのパンタグラフ機構を用いることで、例えば1つのジョイントを歯車に接続し回転軌跡を伝達させると、その動きは拡大され大きな円を描く軌跡を作ることができます。
見えにくい部分は3Dモデルで確認してください。