前の続きです。
前回はデータを作ったところまででした.
一度、データをもとに製作してみたのですが、組み立てて間違いがあることに気付きました.
原動歯車の有効になる歯数は偶数でなければならないということです.
![](https://i0.wp.com/karakurist.jp/wp/wp-content/uploads/2019/11/スクリーンショット-2019-11-25-17.34.23-scaled.png?fit=1024%2C624)
上の画像の矢印の部分が「有効となる歯数」のことです.この場合は7つあるので成立しません.
なんで奇数だと成立しないかというと、従動歯車の裏側を見るとわかるのですが、従動歯車の歯は1つおきに欠けているんです.
![](https://i0.wp.com/karakurist.jp/wp/wp-content/uploads/2019/11/スクリーンショット-2019-11-25-17.39.29-scaled.png?fit=1024%2C624)
欠けている部分を利用して停止をすることができるため、従動歯車は90度ずつ(=2歯ずつ)の停止が最小となります.奇数では+45度になるのでできないということです.
というわけで少し設計を変更しました.変更したのは歯数くらいです.
![](https://i0.wp.com/karakurist.jp/wp/wp-content/uploads/2019/11/スクリーンショット-2019-11-25-17.45.11-scaled.png?fit=1024%2C624)
従動歯車の回転角度は原動歯車の有効な歯数*45になります.ただし歯数は偶数に限ります.
上の画像だと有効な歯数が8なので8*45=360°従動歯車は回転するということになります.
今度こそできたようなので実物を作って検証しました.
5段階の調節ができるようになって、従動歯車は360°,450°,540°,630°,720°で回すことができます.
いいっすね〜
以上で可変式間欠歯車の製作を終わります.