機械花を昇華させる 4(R02/11/05)

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続きです。

制御周りを進めたのでそっちについて書きます。

制御周りといえばそう、脱進機ですね。

結構前に作ってあった脱進機を使っていこうと思います。

ヒゲゼンマイを使用した脱進機は腕時計とかがそうですね。今回はクロックサイズのものになりますが。

そういえばこのタイプの脱進機を機構紹介に載せていませんでしたね。原理としては振子式とほぼ同じようなイメージで大丈夫です。

振り子に比べて重力を利用しない省スペース化のものです。

上の画像ですが、これは脱進機の一部のデータです。

過去に作った脱進機部分はこんな感じ。

うーん、わかりにくいですね!

さっきの脱進機が、冠歯車2つと1組の傘歯車で包まれているかんじです。

つまりは2軸のトゥールビヨンです。

なんで3軸じゃなくて2軸なのかっていうと過去に作っていた作品のコンセプトのためです。

現在、トップページにも動画を掲載していますが、この地球儀型の世界時計の中に2軸のトゥールビヨンが入っているわけです。

そして自転することで3軸になる、という算段で設計したんですね。

さて、今回は2軸にするかもう1軸つけて3軸にするかなのですが、3軸にするとけっこうでっかいんですよね〜

傘歯車をつけた状態が3軸くらいの大きさになると想定してみると、けっこう大きいのがわかると思います。

なので今回も2軸になるのかなと思います。

それで、2軸のトゥールビヨンを入れるとしてどういう風なモチーフにしていくかですが、いい感じのイメージを見つけました。

盆栽ですね。

過去にカラクリ盆栽を作ると言ってそのまま放置していたこともあるので、今回の作品がそれの消化にもなればいいと思います。

んで、この梨の実の部分に脱進機を搭載するような感じです。

一度土台から動力を持ち上げて、吊るすように脱進機を配置し、動かす。みたいな予定です。

こんな感じで整えました。

2軸のトゥールビヨンてどう動くんだって質問については説明するのは難しいのですが、

昔撮ったCGがありました。

右側部分が動かず固定されていますが、ここが今回の部分では上側になる感じです。

サイズ感はこんな感じです。ちょっとコンパクトになりました。

ちょっとまだ植物らしさがないのですが、それは中心の青くなっている軸が垂直のままだからかなと思います。

ここをあーだこーだして奇妙な展開を作っていけばそれらしい作品になるんじゃないのかなと思います。

花と実(脱進機)で上部機構の役物は終わりです。次はこれらを速度を調整しつつ柔軟に歯車を組んでいくことになります。

また進んだら書きます!