【書き時計】徹底解説してみた【質問編】

コラム | Column

メディアがよく聞く書き時計についての質問と回答です。

2016年作成の処女作ですので改善点はたくさんありますが昔のことなので隠さず書いておきます。

書き時計よくある質問まとめ

作品名はなんですか?

「書き時計」と思われがちですが、実際は「plock」です。
「書き時計」というワードはツイッターにて動画を投稿した際にわかりやすいようにしたカテゴリーのようなものです。
本来の作品名である「plock」はplotとclockを掛け合わせた造語です。
実際のところ書き時計というネーミングも発案当初から考えていましたが。

いつの作品ですか?

2016年に作った作品です。大学の卒業制作として製作しました。

どうして作ろうと思ったのですか?

もとからメカニカルなものが好きだったと言うのもありますが、大学の先輩が振り子時計を製作した時に自分もからくり時計を作りたいと思ったからです。新規性のあるからくり時計として筆記する時計を考えました。

部品点数はどのくらいですか?

多くのメディアには部品点数は407個としてあります。この407という部品点数には木材から切り出した部品はもちろん、スペーサーやシャフトなどの金属部品も含まれています。もっと言うと1つずつ数えたわけではなく、3Dデータの全選択で個数を確認した程度です。最初のメディアに知らせた時にあまりにも時間がなかったためこのようにして確認しました。信憑性はさておき二言はできないので407個で統一しています。

材料は何ですか?

シナ合板の共芯を使用しています。共芯とは合板を構成する板全てがシナ材のものです。
木材を使用した理由は加工が容易で設計→検証が速くできるからです。

何を使って作りましたか?

設計には3D CAD(Rhinoceros)を使用し、部品の切り出しには電動糸鋸とボール盤を使用しました。歯車も全て手加工です。

製作期間はどのくらいですか?

2015年4月から製作を開始し、2016年2月に公開しました。なので10ヶ月ということになります。期間と工程ですが、最初の4ヶ月が機構の研究、次の2ヶ月で設計、最後の4ヶ月で部品加工と組み立てです。期間は大学の学期と休業に合わせています。

大変だったのはどこですか?

全部と言うとあれですが、理論の構築と加工でしょうか。書き時計を作ると決めてから機構の勉強と研究を始めています。また加工については木材部品全てを糸鋸で切り出しています。407個の部品を手加工にて揃えるのはどの程度の手間か想像できると思います。

どれくらいの時間動きますか?

書き時計は脱進機に難ありなので実際に連続稼働させることは現状、困難です。今の状態で連続稼働をさせた場合、その連続稼働時間は20分程度ととても少ないです。なぜかというと、筆記動作に大きな力が必要で、製作期間内で筆記動作の実現を優先した結果、より重い錘と緩和された減速比になってしまったためです。

書き時計については今後の進展はありますか?

はい。2019年に総務省が行う異能vationにて、破壊的な挑戦部門で最終選考を通過しました。通過したテーマは「書き時計」です。プロトタイプである書き時計の完全動作を追求して再び製作を行っています。

これからどんなものを作りたいですか?

特に決めていませんが、からくりを作ります。


当時の作品と僕です。山形新聞社撮影。

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